学生時代そして大学病院時代はひたすら自らの技術を磨くことが、患者さんへの貢献になると信じていました。
しかし、臨床経験を積めば積むほど、その考えは必ずしも正解ではないという思いが強くなって行き、開業後は『歯科医療はDrだけでは何もできない』と痛感しました。
患者さんと真剣に向き合って行くには、歯科衛生士・歯科助手・受付・サポートスタッフ全員の助けが必要不可欠です。そんなスタッフ一人ひとりに力を 発揮してもらうために『安心して働ける環境造り』こそが僕の一番重要な仕事であると、今ははっきり言えます。
歯科医院での仕事は非常にハードです。そんな職場でスタッフに少しでも長く一緒に働いてもらうには、ご家族の理解と応援が不可欠だと感じているので、スタッフには家族行事や家庭の都合は何よりも優先に考えてもらい、その上で誇りを持って臨床に従事して欲しいのです。
安心して働ける職場を考えた時に、Dr・スタッフ共にしっかりと情報共有が行われる環境が大切だと考えておりますので、新しいスタッフにも質問しやすく、自然にスキルアップできるクリニックになるよう日々奮闘しています。
スタッフが働きやすいクリニックにしてゆくことが、地域の患者にとっても最大の貢献につながると信じているからです。
昔、私が歯科医師として『どこへ向かうべきか?』を悩み・模索していた時、ある歯科医師の言葉に出会い、やっと目指すべき道が定まりました。
それが以下の言葉です。
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「最高の歯科医師」とは、予防を通じて80歳に達した人にも、子供と同じ様に、生まれ持った自身の歯を維持し続けられる様にしてサポートしてあげることが出来る歯科医師である。そう言われる時代がやって来るだろう、その時が一日も早く来るように我々は努力しなければならない。
J.Brockaway 1869
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約150年近く前の言葉ですが、未だ私は道半ばです。しかし、衣笠ヘルスケア歯科・矯正歯科では地域の患者さんのために、常にこの目標に向かってスタッフ全員一致団結して目指してゆく所存です。